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タイトル 医師国家試験

医師国家試験合格戦略

「一人勝ちの記憶術」製作者 杉浦より


私が医師国家試験に合格したのは、数年前になりますが、ちょうど出題の形式が変わり、昔のような丸暗記で受かるような試験ではなく、クリニカルクラークシップで学んだ内容、将来、臨床家になるものが身につけておくべき知識、考え方を問われる問題に移行してきた年でもあるので、私の医師国家試験の勉強方法がお役にたてればと思います。

■医師国家試験受験予備校について

多くの国家試験では、予備校に通ったり予備校の教材などを利用することが多いのですが、医師国家試験に関していえば、予備校に通う必要はないと思います。

実際に医師国家試験受験予備校に通っている人は1パーセントもいないでしょう。

ただ、何年も浪人している方の場合は、臨床経験というか、実際に症例を担当するという勉強スタイルから、浪人を重ねれば重ねるほど遠ざかっていきますので、予備校などに通って、予備校の先生(医師)の思考パターンを知る必要はあると思います。


■医師国家試験 模試に関して

私は、模試をほとんど受けませんでした。正確にいうと、MACという予備校の模試しかうけませんでした。

なぜ受けなかったかというと、模試の内容とここ最近の医師国家試験の内容に解離があるのを感じていたからです。

また、模試を受けても復習する時間に限りがありますし、問題の解説を読んでも、難しい説明が書いてあるばかりで、実際に臨床で必要な基本的知識を無視した解説が多すぎると感じていました。

ただ、MACという予備校の模試に関しては、解説のクオリティーが極めて高く、基本的知識をいかに応用するかという視点で解説してありました。

ですので、このMACの予備校の模試だけは受けて、何度も復習しました。


■医師国家試験 過去問について

「過去問を何年分解いたほうがいいですか?」
とよく学生さんに聞かれます。

予備校の先生によっては、多くの受験生が過去問を10年分以上解いているのだから、その受験生たちに負けないように同じだけ過去問を解きなさいと言う人もいるようです。

しかし、私は過去問題5年分くらいで十分だと考えています。
(問題が回収されますが、予備校が出している過去問題集を解けば問題ないでしょう。)

過去5年分の過去問題を解くだけでも、膨大な量です。
過去5年分の過去問題で、頻出疾患については100パーセント解けるようにしておいてください。

ただ、過去問5年分を解くといってもコツがあります。

多くの受験生は、問題分を読んで解答をして解説を読んで終わり。
そのような勉強をしていると思います。

しかし、そのような勉強は実にもったいないと考えます。
せっかく過去問5年分をしっかりと解くのですから、あらゆる角度から問題を見て、より多くを吸収してください。

例えば、次のような問題。

50歳の男性。激しい胸痛を主訴として来院した。
現病歴:早朝に突然激しい胸痛と腰背部痛とをきたし、軽快しないため約5時間後に救急車で来院した。2−3分程度の意識消失発作が来院前に一回あった。

既往歴: 5年前から170/100mmHg程度の高血圧を指摘されていたが症状がないため放置していた。また、高コレステロール血症も指摘されていた。(中略)

現 症: 身長176cm、体重76Kg・・・(中略)

検 査
所 見:
血液所見:赤血球420万、Hb13.8、・・・
血清生化学所見:クレアチニン・・・
動脈血ガス分析:・・・

来院時に記録した心電図を示す。・・・・

このような問題を解く場合、(この問題の場合は、大動脈解離や心筋梗塞を考えるわけだが)ただ、問題を解いて終わってはいけないと思います。

まず、この患者は救急車で来院しています。
ただ、問題文を読んでいるだけでは読み飛ばしてしまいそうですが、救急外来での緊迫した雰囲気を是非、想像してください。
もしかしたら、この患者は死んでしまうかもしれない。
そのような状況です。

あなたが、医師だった場合どのような検査をオーダーするでしょうか?
無駄な検査をしている暇はありません。

そのような考えでこの問題文を読むと、なぜこのような血液検査をしたのか?
なぜ、血ガスをとっているのか?
今後検査するとしたら、胸部X線はもちろんのこと、何をするだろうか?
IABPが必要になるかもしれません。循環器専門医を呼ぶ必要がありそうです。

そう考えながら、問題文を読んでいくのです。

そうすると、問題文に

「この患者の造影CT所見を示す。」と書いてある。
なるほど、このような場合は造影CTを撮影する必要があるのか。
そう考えると、クレアチニン検査を当然しておかなければいけないな。

また、心タンポナーデを起こしているかもしれないし心エコーも必要だな・・・


このような思考パターンで問題を解いてください。

まず一回目は、問題に答えるだけでよいのですが、二回目は、解説を読みながら、ゆっくりと、なぜ?を考えてください。

問題文を作る先生方は、現役の医師もいます。
一切無駄のない検査オーダーをしているはずです。

そのような医師が作る問題ですから、問題文そのものが、実にリアルな臨床の場面になっているのです。

是非、問題文から多くを学んでください。


■医師国家試験 パターン認識は役に立たないか?

過去問を見ていると、少し問題文を読んだだけで、その後の問題の展開や解答が分かる時があります。

このような問題は、大変重要です。

なぜなら、
なぜ、そのような問題が繰り返しでているかを考えればわかります。

その理由は
1 実際に臨床でもよく経験する疾患であり、将来何科に行くかは
   別にして知っておいて欲しい疾患だから

2 その疾患がまだまだわからない部分が多く、違う問題を出しようがない。

からです。

よく、医師国家試験の勉強をいくらしても、実際の臨床とは違うという医師がおられますが、このような考えはおかしいと思います。

なぜなら、医師国家試験で問われる知識は、すべての医者に知っていてほしい一般的知識です。
決して、専門医に求められる知識ではありません。
実際の臨床での治療と違って当たり前です。

さきほどの症例の患者が、VT(脈あり)を起こしたらどのような治療をするでしょうか?
医師国家試験では、(H18年現在であれば)リドカインを使用すると思います。

しかし、循環器専門医は1a群を使うかもしれません。


よく勉強している受験生ほど、一般医に求められる知識なのか、専門医に求められる知識なのかを曖昧なまま勉強して、医師国家試験に落ちることがあります。

そのような受験生の方は、勉強する際十分に注意してください。
必ず、教科書だけで解決しないで、臨床の先生に聞いてください。


■膨大な量の医学知識の暗記にはどう対応すればよいか?

医師国家試験で求められる知識ははんぱじゃありません。
6年間の学生生活の中で読んだ教科書の量は、膨大な量でしょう。

丸暗記はよくないと言われますが、私は丸暗記も必要だと考えます。
もちろん、病態生理を勉強する必要はありますが、病態生理だけでは解決できないことも多々あります。
疾患自体が解明されていない場合は、なおさらでしょう。

そのような丸暗記すべき知識に対して、私は徹底的に勉強方法を考えました。病態生理をじっくりと勉強する時間を作るためにも、丸暗記すべき知識に対して、時間を使うのがもったいなかったからです。

私が膨大な医学知識を効率よく暗記するために考え出した「一人勝ちの記憶術」には、その方法を十分に説明してあります。

効率よく知識を吸収したいのであれば、利用をご検討ください。


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