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タイトル 公認会計士

公認会計士合格戦略

■公認会計士合格戦略を お読みいただく上での注意


私が公認会計士試験の2次試験(一般に公認会計士試験というとこれを指します)を受験したのは、平成12年度です。
ところが、平成18年度より、試験制度が変更されることになりました。
そのため、私の体験談は、旧試験制度における体験談となります。

しかし、勉強法自体は、新試験制度になってもかわるところはないと考えています。


■新公認会計士 試験制度

平成18年度から始まる公認会計士試験の新制度は次のようなものになっています。
5月から6月頃 短答(選択)式
試験(2日間)
財務会計論、管理会計論、監査論、企業法
10月から11月頃 論文式試験
(3日間)
必須科目: 会計学、監査論、企業法、租税法
選択科目:経営学、経済学、民法、統計学から1科目
の計5科目を受験します

なお、論文式試験は科目合格制度となっており、2年以内に上記の5科目に合格をすれば、公認会計士試験に合格することができます。
この点が、現行の公認会計士試験と大きく異なっているところです。


■公認会計士資格(試験)は独学可能か?

結論から言うと公認会計士資格取得は、独学による合格は不可能と考えた方がいいと思います。

公認会計士資格取得において、独学が難しい理由は、大きく下記の2つが挙げられます。
1.市販されている受験参考書(問題集)の少ないこと
2.筆記式の試験があるため、自分の答案を客観的に見る必要性があること
3.公認会計士試験合格者のほぼ全員が予備校に通っていること

まず1番目の点ですが、公認会計士試験においては、他の試験とは違い、市販されている受験参考書(問題集)が極端に少ない、という点が挙げられます。

TAC、大原等、公認会計士試験で実績を挙げている予備校は、テキストや問題集の外販を行っていません。

一部の予備校は、テキストや問題集を外販していますが、やはり、テキストのレベルとしては少し落ちてしまう感があります。

次に、2番目に挙げた点ですが、公認会計士試験は、筆記試験が科されます。ここで、重要なのは、筆記試験の採点がどのような観点から行われているか、という情報は、独学で勉強している限り100%入手できません。
その点、予備校に通うことで、公認会計士試験の採点ポイントが明確に理解できます。これは、やはり大きなメリットとなります。

最後の3番目に挙げた点ですが、現実問題として、ここ数年間のうちで、独学で公認会計士試験に合格している人は、ほとんどいません(少なくとも私の知り合いでは全くいません)。
逆説的ですが、この事実が、予備校に通わないと合格できない、ということを示していると考えられます。


■公認会計士試験のための 予備校の活用方法

大手予備校では、大きく分けて、通学講座と通信講座の2種類の講座が開講されています。どちらも、教える内容自体は同一なので、本来は、どちらの講座を受講しても違いはないはずです。
でも、私は、予備校に通う時間が確保できそうならば、絶対に通学講座を選択すべきだと思います。

理由は単純で、「通学して、教室にいることにより、勉強時間が確保できるから」です。

はっきりいって、予備校に通う時間がないからといって通信講座を受講したとしても、結果的に、予備校の教室で勉強する時間に相当する時間分は、勉強に費やさないといけないのです。それができなければ、公認会計士試験の合格はおぼつかないと思ったほうがいいでしょう。

どちらにせよ、通学するのと同じだけの勉強時間を確保する気があるならば、最初から通学講座を選択することをおすすめします。

もっとも、予備校が遠距離にあって、通学が物理的に無理な場合には、通信講座を選択することもやむをえないと思いますが、その場合には、自力で勉強のペースを作るために、尋常ではない精神力が必要とされることを覚悟しておくほうが無難です。

通信講座でも、教材や問題集自体は通学講座と一緒です。そのため、通学するのと同程度に勉強できさえすれば、公認会計士合格もかなり、現実味のあるものとなると思います。


予備校に通う以上は、予備校で配布されるテキストや問題集のみを使うというのが基本だと思います。公認会計士試験は、経営学等一部科目を除いて、学説の違い等、解釈に違いがでる部分は、ほとんどありません。そのため、いろいろな本を読むより、1冊の本を重点的に読むほうが、効率的だと考えます。

受験生の中には、合格後に実務的なことを知らないと仕方がない、といって、実務書を読み漁る人もいます。
でも、公認会計士試験は、合格してなんぼの試験です。合格後に、実質的なインターンとして、監査法人で実務経験を積む機会は十分あります。そのため、基本的には、試験合格のためだけに勉強すると割り切って、予備校のテキストや問題集を徹底的に使うのが、一番いいと思います。
とにかく、脇目もふらずに、予備校のテキスト(問題集)に全幅の信頼をおいて、徹底的に読み込んでください。

また、予備校に通うと、模擬試験を受ける機会があります。

その際に、重要なのは、「模擬試験に向けて過度な追い込みをしない」ということです。
あなたが、力を発揮すべきなのは本番の試験であって、模擬試験ではないはずです。模擬試験でどんなにいい点数をとっても、意味がないのです。

もちろん、模擬試験をきっかけにして、気合を入れて勉強をしなおすのは構いません。でも、あくまで、模擬試験は、自分がわからない論点を明確化することに重点を置くべきです。

個人的には、普通どおりに勉強をして、模擬試験を受ける。そして、わからなかった論点を重点的に、再度復習する。このような活用の仕方がベストだと思っています。
逆に、模擬試験を受ける意味は、この復習にあります。どんなに時間がかかっても、この復習だけは、絶対に怠らないでください。


■公認会計士試験、論述対策について

公認会計士試験の論文式の勉強をするにあたって、肝に銘じておくべきことは、

「誰でも解ける問題で間違えない」
「難しい問題は解かない(後回しにする)」

この2点です。

公認会計士試験の論文式については、1問1問毎の細かい配点は、事前に決まっていないそうです。

では、どのように決めているかというと

サンプルで一定数の受験者の解答をチェックして
あらかじめ決められた割合の人が合格点に達するように配点を決める

という方法を取っているのです。


その結果、

普通の人が解ける問題に、そこそこの配点が付く
普通の人が解けない問題(埋没問題と呼ばれます)には配点がほとんど付かない

という現象が起きてしまうのです。

そのため、誰でも解ける問題を解けないというのは、公認会計士試験では、特に致命傷になります。

逆に、どう考えても他の人が解けない問題を解けたとしても、残念ながら合否には影響しないことが多いようです。

ということで、マニアックな論点には深入りせず、他人ができそうな簡単な論点を着実にマスターしていくのが望ましい勉強の仕方だと思います。


■公認会計士試験にむけて 1日の平均勉強時間 減らすための努力

私は、働きながら公認会計士試験の受験をしていたのですが、運良く、予備校に通って勉強することができました。

そのため、平日の勉強時間は予備校で1コマ2.5時間+自宅で1〜2時間で1日平均4時間の勉強時間を確保していました。

土日は、というと、2日とも勉強すると気が滅入ってしまうので、1日は勉強(6時間程度)、もう1日は勉強をしない、というスタイルをとっていました。

勉強時間を減らすための努力としては、とにかく、自分の気分に合わせて、それにあった勉強をすることです。

集中できそうなときに徹底的に勉強をする一方で、集中できなさそうなときには、無理して勉強をしない。これが、結果的には、勉強時間を圧縮できる秘訣だと思っています。

■公認会計士資格取得にかかった年数

私の場合は、11月に勉強を開始して、翌年の10月に合格したので、約1年で合格できました。 (H氏より)


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